【6月27日 AFP】英国の新しい空母「クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」が26日、初の試験航海に向けてスコットランド(Scotland)のロサイス造船所(Rosyth Dockyard)を出発した。

 排水量6万5000トン、全長280メートルのクイーン・エリザベスは英海軍向けに建造された史上最大・最強の軍艦。乗員1000人、航空機40機をのせて運用できる。

 総建造費は30億ポンド(約4300億円)。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が2014年に命名した。

 英政府は2010年に緊縮策の一環で古い空母を退役させており、現在は空母打撃能力を持っていない。クイーン・エリザベスは当面、英唯一の空母となる。

 北海(North Sea)で実施される試験は夏まで続き、年末にはイングランド(England)のポーツマス(Portsmouth)にある英海軍基地に入る予定。

 就役は2020年の計画となっている。(c)AFP