【3月27日 AFP】フランス革命戦争のトゥーロン(Toulon)攻囲戦で英国軍とフランス軍が激突してから200年以上、現代の両国の海軍が、同都市で再び殴り合った――ラグビーの試合中に。

 フランス海軍と英国海軍による、年に一度の対戦での大乱闘の様子が映し出された映像が24日、ソーシャルメディア上で人気を博した。

 殴り合いは、青いユニホームの仏海軍とグレーのユニホームの英海軍の両選手、さらにはサイドライン際にいたスタッフまでもが入り乱れるものとなった。

 この殴り合いの発生について、両海軍は重大視してはいないようだった。

 英海軍の広報は「フランス・トゥーロンでの英国海軍とフランス海軍のラグビーの試合で起きた事案については把握しています。それ以上の問題は発生せずに試合は続行となり、試合後は友好的だったと、把握しています」とコメントした。

 一方で仏海軍の広報は2006年から毎年行われ、ホームチームが28-6で勝利した一戦が、見苦しい場面によってかすんでしまったことは残念であると語った。

「そうです、さまざまな試合で起きるような乱闘がありました。その後両チームは交流しました。30秒の乱闘が話題に上がり、試合の残り79分30秒がそうならないことは残念なことだと思います」

 23日の試合開催時、フェイスブック(Facebook)上で行っていたライブ更新で英国海軍チームは乱闘を「著しい口論」と描写し、この結果2枚のレッドカードが提示されたと伝えた。

 仏英両軍は1793年、トゥーロンで3か月にわたり交戦した。若き日のナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)はこの戦いで、砲兵司令官を務めた。(c)AFP