【11月15日 AFP】米中西部ウィスコンシン(Wisconsin)州で11日、10歳未満の子どもに対して狩猟の際に銃を所持することを認める法律が施行された。

 新法は同州のスコット・ウォーカー(Scott Walker)知事(共和党)が署名し、発効した。米国では今月5日にもテキサス(Texas)州のキリスト教会で銃乱射事件が発生し、銃犯罪をめぐる議論が再燃している。

 多くの州は幼い子どもが大人の監督下で狩猟をすることを認めているが、シカやクマのような大型動物の狩猟はおよそ12歳以上に制限している。

 ウィスコンシン州法は、これまで設けていた10歳という年齢規制を撤廃し、訓練を受けた大人が同伴していればすべての子どもが猟銃を所持できるようにした。

 子どもは大人と銃を共有することが義務付けられている多くの州とは異なり、ウィスコンシン州の子どもは自分専用の銃を持つことができるだけでなく、大型の獲物の狩猟も可能になる。

 全米ライフル協会(NRA)やウィスコンシン・ベア・ハンターズ・アソシエーション(Wisconsin Bear Hunters' Association)など同法を支持する団体は、同法は狩猟の伝統を後世に伝えることを可能にするものだと主張している。

 一方で反対派は、大人が同伴するとはいえ10歳未満の子どもは危険な武器を所持するには幼すぎると批判している。(c)AFP