【11月9日 AFPBB News】昔ながらのアサガオ型小便器や温水洗浄便座「ウォシュレット」の初代モデル、歴史的建造物で使用されていた便器──。古今東西のトイレを集めた福岡県北九州市の博物館「TOTOミュージアム(TOTO Museum)」が、2年前の開館から早くも来場者18万人を超えるなど人気を集めている。

 衛生陶器製造で知られ、今年創業100周年を迎えるTOTOが設立。館内には、日本のトイレの変遷や食器製造から始まった同社の歴史をコーナーごとに紹介。旧総理大臣官邸がや旧第一生命館のトイレ、洋風便器の使い方に戸惑った当時の人々がゲタで乗った傷跡が残る帝国議会議事堂のトイレなど、貴重な資料が約1000点そろう。

 同社広報の松竹博文(Hirofumi Matsutake)さんは「初年度は来館人数2万人を見込んでいたが、水回りの博物館が珍しいのか、想像を上回るペースで見学者が増えている。まだ外国の方は少ないがこれから増えるのでは」と話している。(c)AFPBB News