【11月5日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチが4日、米ニューヨーク(New York)市のバークレイズ・センター(Barclays Center)で行われ、無敗の王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が挑戦者バーメイン・スタイバーン(Bermane Stiverne、カナダ)を1回KOで下し、6度目の王座を防衛を果たした。

 32歳のワイルダーは爆発的なパフォーマンスを披露し、1回から2度のダウンを奪うと、さらに右、左と打ち込んでスタイバーンをロープに埋め込んだ。

 スタイバーンはその後キャンバスに倒れ込み、一瞬動きもしなかったが、その後助け起こされて椅子に座らせられると、医師の検査を受けていた。

 これで通算戦績を39戦39勝(38KO)としたワイルダーは「俺は自分がベストだと分かっている。ただ自分がベストだということを証明したかった。俺はライオンの心臓を持っている。俺はキングだ」と語った。

 両者の対決は2015年1月以来2度目で、最初の対戦ではワイルダーが一方的な展開で判定勝ちを収めていたが、再戦はより簡単なものになった。

 元王者のスタイバーンはその試合以降はわずか1度しか試合をしておらず、前回対戦よりも体重は15ポンド(約6.8キロ)増えており、体のラインは崩れていた。

 勝利を本命視されていたワイルダーは自信たっぷりで、この試合に敗れれば引退するとも語っていた。

 試合後にワイルダーは、この勝利がWBA・IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)とのファン垂涎の対戦につながることを望んでいると語った。

「あいつがやってくるのを待っている。良く聞け。俺がベストだ。試しに来るか? ジョシュアと戦いたい」 (c)AFP