【10月29日 AFP】17MLBは28日、ワールドシリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)がヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に6-2で勝利し、対戦成績を2勝2敗に戻した。

 ドジャースは、今プレーオフの前回登板で敗れていたアレックス・ウッド(Alex Wood)と、13打数無安打と苦しんでいたコディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)というヒーローになるとは思われていなかった2選手の活躍で、タイトル獲得への希望をつないだ。

 ウッドがアストロズ打線を5回3分の2まで無安打で抑えると、ベリンジャーは2本の貴重な二塁打を放った。

 ウッドは、61年振りとなるワールドシリーズでのノーヒッターの可能性も感じさせたが、6回にジョージ・スプリンガー(George Springer)に左翼スタンドへ飛び込むソロ本塁打を許し、0-1とアストロズのリードを許した。ウッドは、その1安打を許したのみで降板した。

 一方、アストロズ先発のチャーリー・モートン(Charlie Morton)は5回を投げ被安打1、7奪三振を記録していたが、7回に今シリーズで8三振を喫していたベリンジャーに二塁打を許すと、ローガン・フォーサイス(Logan Forsythe)に同点の適時打を許した。

 1-1で迎えた9回にアストロズのA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督は、第2戦で2失点を喫したケン・ジャイルズ(Ken Giles)を投入したが、これが裏目に出た。ジャイルズはコーリー・シーガー(Corey Seager)に安打を許し、続くジャスティン・ターナー(Justin Turner)に四球を与えると、ベリンジャーに勝ち越しとなる適時二塁打を打たれた。

 ドジャースはその後、オースティン・バーンズ(Austin Barnes)の犠飛で加点すると、ジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)の3点本塁打で突き放した。

 ドジャースのクローザー、ケンリー・ジャンセン(Kenley Jansen)はアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)に一発を許したものの、そのまま試合を締めくくった。

 アストロズは、このプレーオフでホーム7戦で全勝していたが、これが初黒星となった。

 過去のワールドシリーズで1勝3敗となったチームの敗退の可能性は84%と高くなることもあり、ドジャースとしてはこの試合は負けられない一戦になっていた。一方で、戦績を2勝2敗のタイに持ち込んだチームの優勝確率は、45%となっている。(c)AFP/Jim Slater