2年前から大学の生活指導員を務める王林(仮名)さんは、自分の体力が下り坂に差しかかっていると感じているという。「以前は徹夜でサッカーを観戦したり、夜食を食べに深夜に出かけたりしても、何ともなかった。今では少しでもゲームに没頭して夜ふかしをすると、翌朝は頭痛がする。学校行事で登山に行ったが、山頂にたどり着くまでに何度も休憩を取らなければならなかった」という。

 南京理工大学(Nanjing University of Science and Technology)運動指数研究センターの王宗平(Wang Zongping)主任は「生活のストレスや、社会の動きが速すぎることなどが原因で、現代の若者たちは不完全な健康状態にある。特に大学生の体力の下降が目立つ。スピード、持久力、パワーなどが特に落ちている」と話す。

 また、運動の頻度について尋ねたところ、「週に3回以下」が44.5%、「週に3~4回」が37.7%、「毎日」17.8%だった。

 体力が落ちた原因について「健康意識が希薄で、運動不足だから」が65.4%、「勉強や仕事が忙しく、ストレスが大きい」が52.3%、「遊ぶことに時間を割きすぎて運動をする時間がない」が49.9%、「生活習慣・飲食習慣が不規則だから」が49.0%だった。

 王主任は、「現代では高血圧や高コレステロール、糖尿病など様々な病気の低年齢化が進んでいる。若者自身が自覚を持って運動を習慣づけ、喫煙や深酒をしない、携帯ばかりいじらないなど、悪い習慣を断つしかない」と話す。

 また、「若い人たちは、健康は自分のためだけでなく、家族、社会に対しての責任でもあるということを自覚しなければならない」とも述べた。(c)東方新報/AFPBB News