【7月7日 AFP】(写真追加)中国唯一の空母「遼寧(Liaoning)」が7日午前、香港(Hong Kong)に初めて寄港した。大きな注目を集めた習近平(Xi Jinping)国家主席の香港訪問から1週間たたない中で、中国の軍事力を誇示した格好だ。

 全長305メートルの遼寧は、30年近く前に建造された旧ソ連の中古空母を改修したもので、2012年に就役した。名前は東北部の遼寧省にちなむ。

 中国国防省は先に、遼寧は艦隊の一隻として定期訓練に参加しているとし、香港への寄港は人民解放軍の香港駐留20年に合わせて行われると説明していた。

 習主席は先週、英国からの香港返還20周年を機に現地を訪問。専門家らはこれに関して、中国の中央政府が香港を、中国側にとって受け入れがたい政治的反対派の温床と見なしていることがほぼ明確になったと指摘している。(c)AFP