人材不足が切実な中国航空会社、高待遇で外国籍パイロットを招聘
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【6月19日 東方新報】中国航空便の利用客の激増に伴い急成長を遂げている航空業界では、パイロットの人材がひっぱりだこだ。このため業界では、国外から高待遇でパイロットの引き抜きを始めている。ロシアの航空会社によると、ロシアのパイロットの人材流出が相次いでおり、特に中国、韓国といった一部のアジア地域への流出が多いのだという。
中国のパイロットの給料はロシアの4倍、毎月1万7000~2万5000ドルといわれ、2016年から外国籍パイロット採用に伴い一連の手続きを簡易化したことも、ロシア人パイロットの流出を加速化している。直近2年間ですでに300人を超えるロシア国籍の機長および教官が中国、韓国、インドの航空会社で勤務しており、そのうち100人が中国で勤務している。
中国、韓国、インドなど、アジアの国際航空会社の急速な発展に伴って、どこもパイロット不足の問題に直面していることから、高待遇で海外の航空会社のパイロットをヘッドハンティングしている。特に操縦技術に優れ、英語が堪能な機長や教官が引く手あまたなのだという。
2016年の時点で、中国の航空会社は59社、空港は218拠点、旅客運搬量は前年比12%増、つまり4億8800万人の増加となり、年間では初めて10億人を突破した。昨年、中国でパイロット登録をしたのは5万500人で、1年間で2300人も増加した。
米ボーイング(Boeing)によると、2034年までに中国では10万人のパイロットと、10万6000人のエンジニアが必要とされるだろうと予測している。(c)東方新報/AFPBB News