【10月19日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2017)は18日、準決勝の第2戦が行われ、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)はラファエル・シルバ(Rafael da Silva)のゴールでスター選手を集めた上港上港(Shanghai SIPG)に1-0で競り勝ち、2戦合計スコア2-1で決勝に進出した。

 レッズは11月にサウジアラビアの強豪アル・ヒラル(Al Hilal)とホームアンドアウェー方式の決勝を戦う。レッズが2007年、ガンバ大阪(Gamba Osaka)がその翌年に大会を制して以降、アジアの舞台で苦しい戦いが続いていた日本勢だが、レッズがその厳しい流れを断った。

 試合は前半11分、柏木陽介(Yosuke Kashiwagi)のCKにシルバが頭で力強く合わせてレッズが先制すると、これが結果的には決勝点となった。

 上海はボール保持率で優位に立ち、ブラジル代表経験者のオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)やフッキ(Hulk)が時折チャンスを生み出したが、決定力を欠き、レッズはさほど怖い場面を作られることなく勝利を収めた。

 そのため、試合前日に40歳の誕生日を迎えた上海のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督は、タッチラインで自軍のプレーを嘆き、判定に不満をあらわにすることになった。

 クラブ初となるアジアのタイトルをもたらすべく、膨大な資金を持つ上海に招へいされたビラス・ボアス監督は「浦和の戦術がはまっていた。相手はこちらにボール保持を明け渡し、スペースを消しながらうまく守っていた。決勝進出は今季の目標の一つだったし、そこに届かなくて残念だ」と話した。

 一方、レッズで10年ぶりのACL決勝進出を果たした主将の阿部勇樹(Yuki Abe)は仲間をたたえ、「チーム全体で頑張って無失点を達成できた。先制点が重要だと思っていたし、恐れずに戦って結果を出せた。決勝でもう1回喜びたい」とコメントした。

 アル・ヒラルは第1戦に4-0で大勝すると、そのまま2戦合計スコア6-2で決勝に勝ち上がっている。(c)AFP