【10月18日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は17日、グループE第3節が各地で行われ、リバプール(Liverpool FC)はロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)やモハメド・サラー(Mohamed Salah)の活躍でNKマリボル(NK Maribor)に7-0で大勝し、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督にかかる重圧を和らげた。

 チャンピオンズリーグでは2試合連続の引き分け、プレミアリーグでも波に乗れない戦いの続く状況で、チームはクロップ監督の戦術と続投に疑問の声が上がる中でスロベニアに遠征した。しかし少なくともこの試合では、敵陣ペナルティーエリアでの決定力を見せつけ、マリボルを容赦なく粉砕した。

 フィルミーノのゴールで先制したリバプールは、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の得点でリードを広げると、続けてサラーが2得点。4-0としてハーフタイムを迎えた。

 後半もフィルミーノが2点目を決めると、さらにアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)とトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)もネットを揺らし、チームは残り3節でグループEの首位に立った。

 公式戦最近8試合で1勝しかできていなかっただけに、4試合ぶりの勝利は監督とチームを勇気づけるものになった。クロップ監督も、今回の圧勝が悪い流れを変えるきっかけになってほしいと考えているに違いない。指揮官は「プレー姿勢は本当に並外れていた。どれも素晴らしいゴールだったし、素晴らしいサッカーだった」と語った。

「結果だけ見ればマリボルが良くなかったように思えるが、われわれにとっては簡単な試合ではなかった。非常に成熟した試合を見せられた」

 グループのもう1試合では、スパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)が5-1でセビージャFC(Sevilla FC)に大勝し、本拠地でグループ初勝利を手にした。

 クインシー・プロメス(Quincy Promes)が2得点を挙げたほか、ロレンソ・メルガレホ(Lorenzo Melgarejo)、デニス・グルシャコフ(Denis Glushakov)、ルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano)がゴールを記録。相手の得点をシモン・キアル(Simon Kjaer)のゴールによる1点に抑えた。スパルタクはこの勝利で、リバプールと勝ち点で5で並ぶ2位につけている。

 スパルタクのマッシモ・カレーラ(Massimo Carrera)監督は「相手はヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)を3連覇した実績を持つ強豪であり、難しい試合だったが、選手は非常によくやってくれた。質の高いサッカーをする力があるということを証明してくれた」と話した。

「後半の最初は少し消極的に見えたし、セビージャに連続でチャンスを作られてしまったが、ラッキーなことにアレクサンドル・セリコフ(Alexander Selikhov)とドミトリ・コムバロフ(Dmitry Kombarov)の決定的なブロックをきっかけに流れが一気に変わった。そして主導権を握って勝つことができた」(c)AFP