【10月10日 AFP】来年1月に開催される全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の主催者は10日、男女シングルスの優勝賞金が今年の370万豪ドル(約3億2400万円)から400万豪ドル(約3億5000万円)に増額され、賞金総額も前年比10パーセント増の5500万豪ドル(約48億円)になることを発表した。

 四大大会(グランドスラム)のシーズン初戦となる全豪オープンには、けがに苦しむ元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の2人に加え、錦織圭(Kei Nishikori)とスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)も間に合う予定だと見込まれている。

 トーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は、今までよりはるかに低い世界ランクで復帰してくるトップ選手について「彼らは皆、ロジャー(・フェデラー<Roger Federer、スイス>)やラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)が1月にやってのけたことに刺激を受けたと確信している。そしてその後のグランドスラムタイトルも2人が分け合ったことにね」と語った。

 一方の女子シングルスでは、前回大会を妊娠中に制したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が「とっぴな計画」と認めながらも、出産からわずか4か月半後の今大会に出場する計画を立てていると明言している。

 現在世界24位のセレーナだけでなく、現時点で男女トップ100の全選手に出場の意思があることを確認したというタイリー氏は、「誰かにできるなら、彼女(セレーナ)だってできる。彼女が1月に復帰する可能性は全く除外していない」と付け加えた。(c)AFP