ミャンマーで迫害のロヒンギャ、インドなどでも厳しい状況に直面
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【9月17日 AFP】ミャンマーで憎悪にさらされ安全な場所を探し続けるイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の人たちを、インドでも歓迎されないという現実が待ち受ける。
軍の弾圧を逃れて、ミャンマーから隣国バングラデシュの難民キャンプに到着したロヒンギャがこの3週間で40万人を超えるなか、インド政府は最高裁に、過去10年間にインドに入ってきたロヒンギャ最大4万人を国外追放するよう求める申し立てを18日にも行うと発表した。
現地メディアによると、ロヒンギャはテロリストを支援する可能性があり安全保障上の脅威だと、インド政府は主張している。
インドや隣国ネパールのロヒンギャたちの窮状は、ロヒンギャが永住できる地を探すにあたって国際社会が直面する困難を浮き彫りにするものだ。
政府がロヒンギャを不法移民とみなし国籍を与えてこなかった仏教国ミャンマーからは、これまでも毎年、一定数のロヒンギャが国外に逃れていた。しかし治安部隊とロヒンギャの武装集団の衝突が始まった8月25日を機に、一気にロヒンギャの大量流出が始まった。そのほとんどはバングラデシュを目指したが、近隣国に流れついたロヒンギャの人々は劣悪な状況での生活を強いられている。
国連(UN)によれば、インド国内に登録されたロヒンギャの数は1万6000人だが記録にないロヒンギャも多数いる。
インドの隣国ネパールでも、首都カトマンズ(Kathmandu)北部のスラムで250人ほどのロヒンギャが粗末な小屋暮らしをしている。彼らは親族らがミャンマーのラカイン(Rakhine)州から無事に避難したとの知らせを待ち望んでいる。
ネパール政府は今のところ国内のロヒンギャへの対策を講じる考えはないが、さらなるロヒンギャの流入は阻止しようとしている。(c)AFP