■シャラポワの涙は「悔しくて見ていない」

 ハレプはサーブのタイミングが合わなかったことを明かし、「ナイトゲームだったからだと思います。夜間練習はしていませんでした。でも、これは言い訳ですね。別の道を模索する必要があったのに、それをしませんでした。今回は彼女がとても強かった。すべての当たりが良く、打球がさえていて触れることすらできませんでした」と述べている。

 ハレプはまた、シャラポワが喜びの涙を流した場面はみておらず、悔しさが大きいあまりにほかのことには気づかなかったとして、「その場面はみていません。試合に負けたことがとても悔しかったので。彼女にとっては大きな勝利だったと思います。長い間実戦から遠ざかっていたなかで、こうして復帰して良く戦いました。それが勝因でしょう」とコメントした。

 この試合でハレプはファーストサーブの成功率67パーセントを記録したが、シャラポワをいら立たせるには不十分だったとしており、「成功率は高かったけれど、スピードがなさすぎて簡単に返されてしまいました」としている。

「サービスゲームを何度もブレークされた原因はそれだったと思います。敗因はそれが理由だと確信しています。全力は尽くしましたが、彼女の強さが勝りました。前に進んで、もっと練習する必要があります」

 初戦の相手がシャラポワだったとはいえ、ハレプは自分を不運とは考えておらず、「こうした人生を送れてとても幸運な人間です。何年もトップの世界でプレーする機会に恵まれています。自分を不運だとは思っていません。とても幸運です」と述べた。

 ハレプはまた、これからの数週間の過ごし方について、「ラケットを放り出して休みます。それからまた働きます」と語った。(c)AFP/Jim SLATER