【8月26日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のスター選手、コナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)が25日、前日計量に臨み、ボクシング界のレジェンドで対戦相手のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)を約4ポンド(約1.8キロ)上回り、体重で有利に立った。

 メイウェザーから154ポンド(約69.9キロ)の制限体重をパスするのに悪戦苦闘していると言い掛かりをつけられていたマクレガーだが、Tモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われた計量を153ポンド(約69.4キロ)でクリアした。

 一方、元世界ウエルター級王者で40歳のメイウェザーは149.5ポンド(約67.8キロ)にとどまり、12回戦で行われる26日の一戦を控え、十分な重さを備えたマクレガーよりも数ポンド軽い体重となった。

 マクレガーは計量後、「あいつの体形はこれまで見たなかで最悪だ。俺はプロだ。しっかり励んで集中し、体重を調整した。明日はもっとデカくなってやる。170ポンド(約77キロ)近くまでな」と語った。

 対するメイウェザーは、体重で不利になる可能性を一蹴したうえでマクレガーを一方的に倒すことを明言し、「以前にもこういう経験があり、メガファイトの対処法は承知している」とコメント。「体重で勝てるわけではない。戦いが戦いを制するんだ。長い時間は必要ない。俺は計量について心配していない」

 この日の計量では6000人ものファンが集結する大騒ぎとなり、格闘技界で注目を集めている今回の一戦への期待が高まっていることが示された。

 2年ぶりに現役復帰を果たすメイウェザーは、マクレガー戦で50勝目を飾れば、49戦全勝で並んでいるヘビー級レジェンドの故ロッキー・マルシアーノ(Rocky Marciano)氏を上回ることになる。

 UFCの2階級王者であるマクレガーは、ボクシングに臨むのは今回が初めてとなっており、試合前の予想では圧倒的不利とみられている。(c)AFP