【8月4日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は4日、ベトナム・ホーチミン(Ho Chi Minh)で年次総会を開き、男女国別対抗戦の改革をめぐり投票を行ったが、デビスカップ(Davis Cup)のセット数を短縮する案は承認されなかった。同連盟の会長は、今回の決定に失望感を示している。

 ITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長は、男子の国別対抗戦デビスカップにおけるシングルスマッチのセット数を現行の5セットから3セットに短縮する計画が不発に終わったことを受け、大会の今後を不安に思うと明かした。

 短縮案に票を投じた人の割合は63.54パーセントと、承認に必要とする3分の2にわずかに届かなかった結果を受け、変革の必要性を主張してきたハガティ会長は、「年次総会の決断を尊重するが、ITF理事会によって進められたデビスカップとフェドカップに関する一連の改革案が、完全な形で承認されなかったのは残念」と声明で述べた。

 長い歴史を誇る国別対抗戦だが、テニス界では四大大会(グランドスラム)が特に重要視されることに加え、ATP、WTA両ツアーのスケジュールが非常に多忙なため、しばしば注目を集めるのに苦戦していた。(c)AFP