【7月28日 AFP】イラン国営テレビによると、同国は27日、人工衛星打ち上げロケットの発射実験に成功した。イランはこれに先立ち、同国の弾道ミサイル開発に対し米国から新たな制裁を受ければ、対抗措置を取ると警告していた。

 国営テレビによれば、発射されたのはイラン神話に登場する鳥にちなんで「シモルグ(Simorgh)」と命名されたロケット。重量250キログラムまでの人工衛星を最高で地上500キロメートルまで打ち上げられる。

 西側諸国は、イランが通常弾頭や核弾頭を搭載した長距離弾道ミサイルの発射が可能な技術開発を進めていると疑っている。一方のイランは、宇宙プログラムは純粋に平和的な目的で行っていると主張している。

 米国は今回のロケット発射実験を強く非難。同地域の安定を損なう行為であり、国連安全保障理事会(UN Security Council)決議に違反するとみられるとの見解を表明した。(c)AFP