中国のシェア自転車「小白単車(Baicycle)」東京大学からスタート
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東方新報:なぜ東京の大学をテスト場所に選んだのですか?
曹躍:われわれが今回テストに使わせてもらった大学は、どれも敷地が広いことと、学生数も比較的多いことが挙げられます。
また、学校という場所はある意味閉じられた環境です。ですから学生たちはこういった新鮮なものに興味を持ってくれるのではと考えました。こうした言わば小さなコミュニティの中で、「小白」が受け入れられ、口コミで広がってくれたら、さらに広いフィールドへ普及できると思います。
東方新報:「小白」の特徴はどういった部分ですか?
曹躍:まずは「小白」のデザインについて、比較的ファッショナブルなのではないかと思います。それから「モバイク(Mobike)」と違ってシャフト部分にベルトを使用しており、こぐ力があまり要りません。BMWやハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)で使われているものと同じ炭素繊維で出来ており、耐磨耗性にも優れているためメンテナンスが不要で、屋外で雨風に吹きさらされても何の問題もありません。
車体は、夜間に発光する機能もあります。サドル部分の設計もこだわっています。靴底に使われる素材を採用しており、防水効果があり、傷がつきにくいという特徴があります。車体はインターネットとつながる必要があるため、発電機能も付いています。
東方新報:中国の他のシェア自転車企業も次々と日本参入を発表していますが、今後どのような展開になると思いますか?
曹躍:我々は比較的早い段階で日本に上陸できました。しかし日本のシェア自転車市場はほぼ空白の状態ですから、今後どんどん同業者が流れ込んでくるでしょう。どの企業も秩序を守って良好なビジネス環境を作っていけたらと願っています。
東京のような人口の密集した大都市で、通勤などの足としてBaicycleが発展する可能性はかなり期待できるだろう。だが沖縄や北海道など観光地で普及すれば、観光客はもっと地元密着型の体験ができる。東京都内の道路は狭いため、駐輪場所に関しては役所のサポートが必ず必要になる。東京進出は、東京オリンピックを狙ってのことかと考える人もあるかもしれないが、日本市場はアジア太平洋地域の中でも中心的存在で、そのマーケットと戦略地位は非常に高い。(c)東方新報/AFPBB News
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