ライオンズが14人のNZに勝利、シリーズは1勝1敗で最終戦へ
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【7月2日 AFP】ラグビーテストマッチが1日、ニュージーランドのウェリントン(Wellington)で行われ、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)は24-21で14人になったニュージーランドを下し、1971年以来となるシリーズ勝ち越しに望みをつないだ。
ソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)がオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の選手として50年ぶりとなるレッドカードを受けたニュージーランドは、残り20分までに18-9とリードを奪っていた。
しかし、ライオンズはタウルペ・ファレタウ(Taulupe Faletau)とコナー・マレー(Conor Murray)がここまで生まれていなかったトライを決めて、試合を21-21の振り出しに戻すと、残り3分でオーウェン・ファレル(Owen Farrell)が決勝のペナルティーキックを決めた。
オールブラックスは先週行われた初戦で30-15と白星を挙げていたものの、2009年以来48試合ぶりのホームでの敗戦を喫し、来週の第3戦を控えて今シリーズはどちらに転ぶか分からない状態となっている。
ライオンズのウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)は「シリーズをタイに持ち込み、来週勝ち越しを争えることは素晴らしいことだ。レッドカードが無くても、われわれの方がより優れていた」とコメントし、今週ニュージーランドのメディアに悲しい赤鼻のピエロと評されたことを引き合いに出し、「今週はとっても幸せなピエロだ」と付け加えた。
ウィリアムズは前半25分、アンソニー・ワトソン(Anthony Watson)の頭にショルダーチャージを見舞い、オールブラックスの選手としては1967年のコリン・ミーズ(Colin Meads)氏以来となるレッドカードを受けた。
白熱の一戦では後半、ライオンズのマコ・ヴニポラ(Mako Vunipola)がボーデン・バレット(Beauden Barrett)に遅れたタックルをしたとしてシンビンの処分が下された。
ノーサイドの笛が吹かれるとライオンズの選手たちは赤く染まったスタンドからの歓声に応えて喜び、一方のオールブラックスの選手は結束の強い円陣を組んでいた。(c)AFP