■自然保護区の拡大と管理向上

 地球上では現在、地表の約14%が保護区に指定されている。しかし世界的には、生物多様性の減少に歯止めがかからない。

 執筆者らは、狩猟や殺処分、密猟などにより、絶滅の恐れのある鳥類やほ乳類の最大半数が危険にさらされていることに懸念を表明している。

 例えばアフリカの一部では、ライオンの生息数が本来いるべき数の10%に落ち込んでいる。人がライオンの生息地を奪っていることが主な原因だという。他方でガーナでは、1970~1998年にかけて、野生動物の肉が大量に消費され、ほ乳類41種の個体数が80%近く減少した。

 人口や経済的余裕が増すのと比例して、野生動物絶滅への脅威も増している。

 地球上では、今後予想される食糧需要に応えるため、2060年までにさらに7億1000万ヘクタールの開墾が必要と見積もられている。このうち、米国のほぼ半分の広さにあたる4億3000万ヘクタールは、サハラ以南のアフリカに位置することになる。

 記事は、こうした現状の中で希少な生物を保護するには、自然保護区の拡大と管理の向上が必要と訴え、「例えば、代わりとなる生活手段や別のたんぱく源を提供することにより、狩猟や密猟を行わなければならない根本的な原因を断ち切ることが必要」と指摘している。(c)AFP/Mariëtte Le Roux