■「勇気」と「信念」

 コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)から温かい歓迎を受けた27歳のクビトバは、最初こそ感情を抑えていたが、2回戦進出が決まると涙を流した。

 自身のチームが「勇気」と「信念」という言葉が入った黒のTシャツを着て試合を見つめていたクビトバは「私のチーム、そして家族がそこにいた。困難な時間をくぐり抜ける私を助けてくれたみんなが。彼らの前でプレーすること、そしてプレーの内容はうれしかった」と話した。

「6か月ぶりの実戦で良いプレーができた。もちろん試合には満足しているが、きょうは試合そのものが重要というわけではなかった。昨日はどうなるだろうかと考えていたが、あまり想像がつかなかった。ひょっとしたらコートに足を踏み入れた瞬間に泣いてしまうかなとも思ったが、そうはならなかった」

「普段からコート上では感情をコントロールできる。今回もうまい具合にできたからうれしい。でも最後はそうする必要もなかったから、マッチポイントの後は少し涙が落ちた」

 2012年大会でベスト4まで進出しているクビトバは次戦、ベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands、米国)とエフゲニア・ロディナ(Evgeniya Rodina、ロシア)の勝者と対戦する。(c)AFP/Martyn WOOD