【6月2日 東方新報】外国人は北京(Beijing)に来たら、必ず4つのことをするという。それは「万里の長城(Great Wall)を登り、故宮(Forbidden City、紫禁城)を見学し、北京ダックを食べ、秀水街(Silk Street、外国人に人気の買い物通り)を散策する」ということだ。

 この「北京四宝」に関しては、外国人の方が地元の人よりも詳しい。特に「秀水街散策」は北京っ子よりも熟知しているほどだ。長く北京に住む外国人だけでなく、外国人観光客や、北京の国際会議に参加する外国人要人の間でも、熱狂的な人気ぶりだ。

 秀水街市場は、長安街(Changan Jie)の延長線にあり中央商務区(Central Business District、CBD)のオフィス街に位置するため、交通の便が良い。「万里の長城」と「故宮」に並んで、中国で最も影響力のある国際観光地、ショッピング市場である。

 一昔前の秀水街市場は1978年に自然に(場所として)構築されたもので、当初は大使館や外交官マンションの間にある小さい街だった。店舗数が少なく、人気はあまりなかった。

 しかし、誰が今日の秀水街の様子を想像しただろうか。現在は海外観光客がわれ先にと見学や買い物をする「民間貿易センター」と化している。あるエコノミストは秀水街を、「改革開放のハサミで作られた21世紀の清明上河図」と称賛した。秀水街はいまや、万里の長城、故宮、北京ダックと並ぶ、北京旅行のランドマークとなっている。

 つい最近、閉幕した「一帯一路(One Belt One Road)北京フォーラム」に参加した各国代表も、会議が終わるとすぐさま秀水街に駆けつけた。特に要人たちの夫人の「爆買い」が目を引いた。

 パキスタン首相夫人は飛行機を降りた足で、ホテルに行かずに秀水街へ直行した。トルコ大統領夫人は1時間半あまりを散策し、服を42着、バッグ9個を購入した。51点のお買い上げで使ったお金は3万2000人民元余り。1点あたり平均627人民元の買い物は、普段大判振る舞いの大統領夫人にとってはまさに「庶民的な買い物」といったところだろうか。

 スペイン首相夫人も朝早くから秀水街に来訪。念入りに商品選びをしていたが、アシスタントと一緒に選んだのは、中国ならではのTシャツ5枚、靴2足、バッグ2個、ダウンジャケット3着だった。

 ギリシャの首相夫人はリピーターで、去年買い物をした「収蔵店舗」でまた注文をしたばかりでなく、今回はお店のために、「秀水街の行き届いている情熱とサービスをありがとう!」というメッセージも残した。