【5月21日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第34節の試合が行われ、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に4-3で勝利したボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)本戦出場権が得られるリーグ3位を確保。2得点の活躍でリーグ得点王に輝いたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)は、自身の去就について来週にもクラブと話し合うことを明らかにした。

 前半に見事なボレーシュートを決めたオーバメヤンは、後半にはPKを決めてリーグ戦のゴール数を31に伸ばし、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)との争いを制し、自身初となる得点王のタイトルを獲得した。

 この勝利で来季のチャンピオンズリーグはグループステージからの出場を決めたドルトムントだが、来季はチームにオーバメヤンの姿がない可能性がある。同選手はクラブとの契約を2020年まで残しているが、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)と対戦するドイツカップ(German Cup 2016-17)決勝の前に、クラブと去就に関する話し合いを行うとしている。

 リーグ得点王に贈られるトロフィーを掲げたオーバメヤンは、「チームですごく頑張ったし、得点王を取れたことをみんなに感謝したい」と話しつつ、去就については「いずれわかる。あと1試合残っている。来週、クラブと話し合ってから決める」とコメントした。

 オーバメヤンには中国の天津権健(Tianjin Quanjian FC)やフランスのパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が巨額のオファーを用意しているとうわさされているが、本人は以前から亡くなった祖父との約束として、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への加入を繰り返し希望している。

 チームを率いるトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督も、ハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)とのわだかまりを解くため、話し合いの場を持つ。

 チームバスが爆発事件に遭った翌日に欧州チャンピオンズリーグの試合に臨まなければならなかったことについて、トゥヘル監督がなんの相談もないままクラブが出場を決めたと主張しているのに対し、ヴェツケCEOはそれは事実と異なるとして、両者の意見は対立している。

 クラブとの契約をあと1年残しているトゥヘル監督は、試合後のピッチ上でCEOとぎこちない抱擁を交わした。そして自身の去就が不透明だと認めたうえで留任を希望していると明かし、「もちろんだ。考えるまでもない」とコメントした。(c)AFP