【5月25日 AFP】男子テニス、ジュネーブ・オープン(Gonet Geneva Open 2024)は24日、シングルス準決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、6-0、1-6で世界ランキング44位のトマス・マハッチ(Tomas Machac、チェコ)に敗れ、試合後には連覇が懸かる全仏オープン(French Open 2024)へ向けて「不安だ」と認めた。

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 世界ランク1位のジョコビッチは全仏オープンを前に不振脱却を目指し、ワイルドカードで急きょ今大会に出場していたが、今季初の決勝進出を逃した。これで2018年の後では初めて、開幕から優勝なしで全仏オープンを迎えることになる。

 ジョコビッチは試合後、「もちろん不安だ。今年はずっといいプレーができていない」と話し、全仏については「自分が優勝候補だとは思わない。1試合ずつ戦い、どうなるか見ていきたい」とコメントした。

 また、第1セット終了後にメディカルタイムアウトを取る場面もあった中で、この日は腹痛に苦しんでいたと明かしつつ、「彼(マハッチ)の勝利に水を差すようなことはしたくない。彼が勝利にふさわしかった」と強調し、「正直この試合をどう捉えればいいか分からない。このことは忘れて、パリ(全仏オープン)に進みたい」とコメントした。

 ジョコビッチは2年連続4度目の優勝を目指す全仏オープン1回戦で、ピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)と対戦。世界1位の座をヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)から守るにはベスト4以上が必要となる。

 勝利したマハッチは決勝で、第2シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)とフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)の勝者と対戦する。ルードとコボッリの準決勝は雨のため順延となっている。(c)AFP