【5月5日 AFP】陸上男子短距離のスーパースター、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)は、現役を引退したら2年のうちに「おなか」が出てくるだろうとコーチ陣が予想する中、スパイクを置く決意に変わりはないと話している。

 その輝かしいキャリアにおいて通算8個の五輪金メダルと通算11回の世界タイトルを獲得し、世界記録も合計3度樹立している30歳のボルトは、今年8月に開催される第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)を最後に現役を引退すると表明している。

 ボルトは6日に放送される英BBCの番組でインタビューに応じ、「周囲は現役続行を望んでいるが、それほど簡単な話ではない。これまで自分は目標を達成し、陸上界で偉業を成し遂げてきた」と語った。

「みんなが自分をもっと見たいと望んでいるけれど、人は引き際というものを決めなければならない。このまま続けて負け始めるようなことはしたくない。自分は負けることが大嫌いだからだ」

 ぜいたくな生活を好むことで知られているボルトだが、競技生活を終えても腰回りを緩ませるつもりはないとしており、「スタッフと賭けをしているんだ。彼らは2年で俺の腹が出てくると予想している。そんなことにならないようにするよ」と笑いながら話した。(c)AFP