【4月16日 AFP】チームバスが爆弾攻撃の標的にされたドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)が、一時はチャンピオンズリーグからの撤退を考えたものの、犯人に屈するわけにはいかないとして、試合出場を決意したことを明かした。

 ヴェツケCEOは15日の独誌シュピーゲル(Der Spiegel)で、「少しの間、大会から完全に撤退するべきではないかと自問したが、それでは攻撃を仕掛けた犯人の勝利になると思い直した」と語った。

 ドルトムントは11日、ASモナコ(AS Monaco)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準々決勝第1戦に臨むため、ホテルから会場へ向かっていたが、チームバスの近くで起きた3回の爆発に巻き込まれ、DFマルク・バルトラ(Marc Bartra)が負傷した。

 チームはその翌日に延期された試合に臨んだものの、選手には明らかに動揺がみられ、モナコに2-3で敗戦。敵地で行われる第2戦に向けて苦しい立場に追い込まれた。

 モナコ戦に出場するかの判断を選手に委ねたことを明かしたヴェツケCEOは、「プレーできる状態にないと感じたら監督に言ってほしいと選手に伝えた。選手への完璧な理解が必要だったし、可能な限りのサポートをしなければならなかった」と話した。

 結局、翌日に試合を開催するという判断に強く反発する選手はいたが、出場を拒否する人はいなかった。

 捜査当局は現在、3通目の犯行声明らしきものを調べているが、新たな容疑者は浮上していない。

 爆発はチームバスがホテルを出たすぐ後に起こり、3個の爆弾には金属片が入っていた。バルトラは、ガラスの破片で手首を手術する全治4週間のけがをし、また爆発では警察官1人も負傷した。(c)AFP