【3月27日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は26日、各地で行われ、グループCのドイツは今予選で初となる失点を喫したものの、アンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)の2得点などでアゼルバイジャンを4-1で下し、グループ首位を守った。

 シュールレのゴールで先行したドイツだったが、同国でプレーするアゼルバイジャンのディミトリー・ナザロフ(Dimitrij Nazarov)が同点ゴールを挙げ、本拠地のファンが歓喜に沸いた。それでもドイツはその後にトーマス・ミュラー(Thomas Muller)とマリオ・ゴメス(Mario Gomez)のゴールで前半のうちに3-1とすると、終盤にシュールレがこの日2得点目を決めた。

 ドイツは0-2で敗れた欧州選手権(UEFA Euro 2016)準決勝のフランス戦を最後に、代表では新記録となる7試合連続無失点を達成していたが、8試合ぶりの失点となった。

 それでもチームは、昨年7月のフランス戦以降はW杯予選と親善試合を合わせて8連勝。今予選でも5戦全勝を飾り、20得点1失点でグループ首位を快走している。

 シュールレは、「少し苦労した試合だった。ボールを少し簡単に失いすぎたし、チャレンジするにもルーズだった。それでもハーフタイム前に3-1として、相手に対してドアを閉めることができた」と話した。

 所属するボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)では調子が上がらない中、起用したヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督の信頼に応えたシュールレは、「2点を取れたのは良かったけど、代表でまた良いプレーを見せられるかは自分次第だし、ドルトムントでもこれを続けたい」と話した。

 ドイツはほぼベストメンバーを送り出したが、ふくらはぎを痛めている主将のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は間に合わず、ゴールマウスはこれが代表4試合目となるバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)のベルント・レノ(Bernd Leno)が守った。キャプテンマークは守備的MFのサミ・ケディラ(Sami Khedira)が巻いた。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でチームを優勝に導いているレーブ監督は、完璧には程遠い内容だったと認めつつ、オランダが前日ブルガリアに0-2で敗れたことも踏まえ、番狂わせを許さなかった選手をたたえた。

「満足はしているが、いくつかミスがあり、常に黄金の輝きというわけにはいかなかった。われわれの水準からすれば物足りない試合だった」

「それでも、中心選手はたたえなくてはならない。この8年から10年、われわれは格下を常に退けてきた。ほかの国はそうではなく、予選突破に問題を抱えているところもある」

「それというのも、チームを引っ張ってくれている選手のおかげだ。われわれには正しい基盤がある」 (c)AFP