【3月27日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選のブルガリア戦に0-2で敗れ、本大会出場が遠のいたオランダが、ダニー・ブリント(Danny Blind)監督を解任した。

 フース・ヒディンク(Guus Hiddink)前監督の後を継いで2015年7月に代表の指揮官に就任したブリント監督だが、25日のアウェーゲームに敗れたことで予選グループAの4位に後退し、首位フランスとの勝ち点差が6に開いていた。欧州予選では、確実に本大会に出場できるのはグループ1位のチームのみとなっている。

 敗戦直後にブリント監督はオランダサッカー協会(KNVB)から呼び出しを受けており、その時点で運命は決まっていたようなものだったが、本人は解任の決断を悲しんでいると話し、「正しい道を進んでいたが、こういう結末になって残念だ」とコメントした。

 28日にホームのアムステルダム(Amsterdam)で行われるイタリアとの親善試合では、ブリント監督のアシスタントを務めたフレッド・フリム(Fred Grim)氏が指揮を執る。

 協会は、「われわれはダニーに大きな敬意を払っているが、結果が出ておらず、W杯予選突破が難しくなっていることを考えれば、たもとを分かつほかない」と声明を発表した。

 ブルガリア戦の敗戦後、チームのスターであるウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)は「ロシア行きはかなり難しくなる」と発言。国内各紙は敗戦を「崩壊」と評した。

 W杯で3回決勝に勝ち進んでいるオランダは、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で準優勝を飾り、続くブラジル大会(2014 World Cup)でも3位入賞を果たした。

 しかし、昨年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)では予選敗退に終わっており、2大会連続で主要国際大会の出場を逃すとなれば、世界有数の強豪国にとっては大きなショックとなる。

 主将のアリエン・ロッベン(Arjen Robben)は、敗戦は「悪夢」だと話している。(c)AFP