【3月22日 AFP】サッカードイツ代表からの引退を表明しているルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)が、自身最後の代表戦となる22日のイングランド戦でゲームキャプテンを務めることがわかった。ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、故障者が相次いでいるため決断したと明かしている。

 現在31歳のポドルスキは、独ドルトムント(Dortmund)で行われる自身代表通算130試合目にして最後の一戦でキャプテンマークを巻き、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督の率いるイングランドと対戦する。

 Jリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)へ移籍することが決まっているポドルスキは、2004年からプレーしてきたドイツ代表での最後の試合で主将に任命されることについて、「衝撃的だね。これ以上の最後は望めないよ」と語った。

「最終戦はとても素晴らしい、だけど同時に悲しい瞬間になるだろう。ファンにお別れを言うチャンスができたことはうれしい」

 W杯王者ドイツは、主力の大半を欠いてイングランド戦に臨む。レーブ監督は「主将のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)に加え、マリオ・ゴメス(Mario Gomez)、メスト・エジル(Mesut Ozil)、ユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)もけがをしている。ドイツ対イングランドは伝統の一戦だが、多くの優れた選手が使えない以上、今回は別ものになる」と述べた。

「イングランドは過渡期にあるとみている。監督はモダンな、ボールを保持するサッカーを志向している。(2-2で引き分けた)スペイン戦を見たが、非常に強いサッカーをしていた。質の高い俊敏な選手がいて、カウンターが鋭い。大胆にリスクを取ってくる」

 ドラクスラーとエジルが負傷している攻撃的な中盤には、トニ・クロース(Toni Kroos)が入る可能性が高い。ゴメスが鼠径(そけい)部を痛めている前線では、RBライプツィヒ(RB Leipzig)で今季リーグ戦14得点を記録している21歳のティモ・ヴェルナー(Timo Werner)が代表デビューを飾るとみられる。

 絶対的な守護神のノイアーがふくらはぎ痛を抱えているGKでは、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)が代表デビューを飾ると伝えられている。

 レーブ監督は今回、DFのジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)、ウインガーのマルコ・ロイス(Marco Reus)、W杯制覇を決める決勝点を挙げたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)をけがや体調の問題で招集できなかった。

 ドイツはW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選のグループCで2位に勝ち点5差の首位を快走しているが、レーブ監督は26日に行われるアゼルバイジャンとのアウェーゲームまでには、主力数人が戻ってきてほしいと考えている。(c)AFP