【3月26日 AFP】2018年サッカーW杯(2018 World Cup)でホスト国を務めるロシアは、24日の親善試合でコートジボワールに敗れてアフリカ勢に初黒星を喫し、スタニスラフ・チェルチェソフ(Stanislav Cherchesov)監督の手腕に批判が集まっている。

 クラスノダール(Krasnodar)で行われた親善試合でロシアは、コートジボワールのジョナタン・コジア(Jonathan Kodjia)とウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)にゴールを決められて0-2で敗れ、チェルチェソフ監督と選手はファンから厳しいブーイングを浴びてピッチを後にした。

 昨年8月にロシアの指揮官に任命されたチェルチェソフ監督は、就任6試合で昨年のコスタリカ戦、カタール戦に続いて3敗目を喫している。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング60位のロシアは、各大陸の王者と戦うコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)を3か月後に、開催国のため出場権が与えられているW杯本大会を来年に控えているが、その実力は疑問視されている。

 旧ソ連でゴールマウスを守った53歳のチェルチェソフ監督は、グループリーグ最下位に終わった欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)後にロシアの指揮官に就任した。

 本大会の開幕が迫る中、若手の台頭もなくチームの深刻な問題が浮き彫りになって3万4000人の観客の前で敗れたチェルチェソフ監督は、大きな課題に直面している。

 指揮官と選手は敗戦から一夜明けた25日、ロシアのメディアから酷評された。

 1990年のW杯イタリア大会でカメルーン代表を準々決勝へ導いたロシア人指導者のヴァレリー・ニポムニシ(Valery Nepomnyashchy)氏は、国内紙スポーツ・エクスプレス(Sport Express)に対し、「失望した。チームには創造性のある動きやパスの鋭さが明らかに欠けている。攻撃と守備のバランスもない」とコメントした。

「だが絶望するべきではない。この負けはチームにとってとても有用かもしれない。そしてロシアは主力の多くが不在だったことを忘れてはならない」

■「すべてが間違っている」

 また、元ソ連代表で現在は評論家のゲンナディ・オルロフ(Gennady Orlov)氏は、「チームは献身性に欠けている。サッカーは勇敢な選手たちによる戦いだが、われわれの選手は勇気を持ち合わせていないことを示した」と語っている。

「私の見解では、ロシアの現在のサッカーのシステムはすべてが間違っている。選手はメンバー入りを目指して懸命に戦わなければならないが、彼らは自分たち自身に満足しているように見える」

 ロシア・プレミアリーグでは、ピッチに立つ外国人選手の数が制限されており、このことがリーグの競争力を削いでいると主張する専門家もいる。

 スポーツ・エクスプレスのコラムニストはAFPに、「外国人選手の制限により、ロシアの選手にはクラブチームでのポジション争いがない」とコメントし、代表の選手は日頃限界まで戦っていないとの見解を示した。

 チェルチェソフ監督率いるロシアは、FIFAランキング5位のベルギーと28日に親善試合を行い、コンフェデレーションズカップが開幕する6月17日までにハンガリー、チリとの試合が組まれている。(c)AFP/Alexandre FEDORETS