【3月25日 AFP】大韓サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ(Chung Mong-Gyu)会長は24日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選で中国に0-1でまさかの敗戦を喫したものの、ウリ・シュティーリケ(Uli Stielike)監督の地位は安泰だと明言した。

 チョン会長は「それほどひどい試合ではなかった」との見解を示し、監督交代のうわさは根拠のないものだと否定した。

 聯合(Yonhap)ニュースは、チームが帰国した際にチョン会長が「後半はいくつかチャンスがあったが、われわれはそれをものにすることができなかった。選手達は現状において最高のプレーを披露した」と語ったと伝えている。

「われわれは本大会への望みを失ったわけではない。監督交代の議論は時期尚早だ」

 23日の試合は、韓国のミサイル防衛システムの配備に中国が不快感を示すなど、両国間の緊張が高まる中で開催された。

 西ドイツ代表として42試合に出場したシュティーリケ監督は、2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でグループステージ敗退に終わり辞任した洪明甫(Hong Myung-Bo、ホン・ミョンボ)氏の後任として2014年9月に韓国の指揮官に就任し、契約は来年のW杯本大会までとなっている。

 アジア最終予選はグループAとグループBの上位2チームが本大会に進み、3位の両チームはプレーオフに回る。

 韓国は通算32度目の中国戦で2度目の黒星を喫したものの、現在は本大会出場圏内のグループAの2位につけており、次戦は4位のシリアとホームで対戦する。(c)AFP