2012年にパリ(Paris)でショーを開催した際、「メイド・イン・ジャパン」の恩恵を実感したという夫妻に、本拠地を移す予定はない。よりしっとりとした肌触りになるのはポリエステル50%とウール50%の組み合わせだと、夫妻は言う。彼らは生地に洗いをかけたり、染めたりもしている。

 そんな「ロギーケイ」のコレクションでは、絞り染めや藍染めのストールが見られたほか、ベビーカシミアのストールは奈良の加工工場で作られたもので、何度も洗えるようにコーティングされ、ピリング防止加工もされていた。さらに、端切れの活用や、天然素材を化学繊維と組み合わせるなどの工夫もあった。

 しかし、少なくとも1人、最先端の素材を国外から仕入れている日本人デザイナーがいた。「イッセイミヤケ(Issey Miyake)」で働いていた森川拓野(Takuya Morikawa)が2012年に立ち上げたブランド「ターク(TAAKK)」は、シルクのワンピースや毛皮、ベルベットのジャンプスーツなど、米国カルチャーにインスパイアされたエネルギー感あふれるコレクションを披露した。

「全部素材はオリジナル。ジャガードは日本で作った」と森川は説明する。「刺繍はコストが高く日本でできなくなってきたので、良いものを作るためにも中国やインドで作っている。日本にも良い手法はあるが、そこにあまりとらわれ過ぎずに、世界中の良いものを使っている」(c)AFP/ Jennie MATTHEW