【3月1日 AFP】米出版大手ペンギンランダムハウス(Penguin Random House)は、バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領とミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人のそれぞれの回顧録を出版する権利を取得したと発表した。出版業界で各社が切望していた契約を勝ち取った。

 ペンギンランダムハウスは声明で「オバマ(前)大統領とミシェル氏がそれぞれ執筆する回顧録2冊を世界で出版する権利を獲得した」と述べた。

 契約条件は公表されていないが、英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)は2冊に対する契約提示額は6000万ドル(約68億円)を超え、米大統領を務めた人物による回顧録としては史上最高と伝えている。

 オバマ氏は既に回顧録2冊と子ども向けの本1冊を出版している。これまで自分には「作家の感性」があるとたびたび公言しており、ホワイトハウス(White House)時代のことを詳細につづっていくだけの平凡な回顧録は書きたくないと述べている。

 一方、ミシェル夫人の回顧録は待ち望まれてきたような内容になりそうだ。

 ペンギンランダムハウスは契約の一部として、低所得世帯の子どもに本を提供しているチャリティー団体「ファーストブック(First Book)」にオバマ家の名で本100万冊を寄付することも明らかにした。(c)AFP