■「ほかの競技との比較が重要」

 イングランドの連勝は、すでに敗退が決まっている中で行われたW杯のウルグアイ戦から始まっている。しかし、この試合を最後に指揮を執ったスチュアート・ランカスター(Stuart Lancaster)氏は解任され、ジョーンズHCが後を引き継いだ。

 コンテ監督は「インスピレーションや将来の戦術的なアイデアを得るため、自分の仕事や経験をほかの競技と比較することが重要だ」と語っている。

「エディー・ジョーンズと試合の分析について話し合うことと同様に、ほかの競技を観察すること、2つの競技のフィジカル的な側面からトレーニングに至るまで違いを確認することはとても興味深い」

 サッカーイングランド代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督も、ジョーンズHCと会談しており、クリスタルパレス(Crystal Palace)の前監督アラン・パーデュー(Alan Pardew)氏をはじめとした多くの指導者が、ラグビー界の名将と話し合いの場を設けている。

 ジョーンズHCもほかの競技から知識を吸収することに意欲的で、新たなタックル技術を取り入れるため、柔道の元世界女王ケイト・ホーウェイ(Kate Howey)氏をチームに招き入れている。

 ジョーンズHCはまた、ウェールズに21-16で勝利したシックスネーションズ第2節の試合後、チームのフィットネスの状態を上げるため、モウリーニョ監督の下でも働いた生理学者が考案したシステムを採用したと明かしている。

 イングランドのフライハーフ、ジョージ・フォード(George Ford)は、自身がチェルシーファンということもあり、コンテ監督の訪問を歓迎した。

「フランク・ランパード(Frank Lampard)のプレーを見るのが大好きだったので、チェルシーのサポーターになったんだ」

「コンテ監督と会うのは素晴らしい経験だった。なぜチームが成功しているか一目瞭然だよ。彼はとても経験豊富で、スティーブ・ホランド氏も同様に素晴らしかった」

「プレミアリーグはまだ13試合残っているが、彼らはいい位置につけているので、優勝できるよう願っている」(c)AFP/Julian GUYER