【2月18日 AFP】モザンビーク南部ではサイクロン「ディネオ(Dineo)」による死者が7人、負傷者が55人に達し、13万人に避難命令が出されている。国家防災管理研究所が17日、発表した。負傷者55人のうち4人は重体だという。また、15日に発生した土砂災害により、65万人以上が影響を受けている。

 ディネオによる被害が最も大きいのは、モザンビーク南東部沿岸地域にある観光客に人気が高いイニャンバネ(Inhambane)とビランクーロ(Vilanculos)。2地域の降水量は合計100~200ミリに達している。

 イニャンバネは秒速27メートルを超える強風と豪雨、高波に見舞われた。また、倒木や深刻な洪水の被害で市内の多くの道路は通行止めになっており、複数の地区で停電が起きている。

 モザンビーク当局が17日に国際赤十字(International Red Cross)に提供した情報によれば、一部損壊または全壊した住宅は2万2000棟に及んでいる。さらに、49の病院や医療機関、105の学校と公共の建物が損壊している。(c)AFP