【2月16日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は15日、決勝トーナメント1回戦第1戦が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は5-1でアーセナル(Arsenal)に大勝した。

 ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)を中心に、後半の10分間に一挙3ゴールを挙げてアーセナルを沈めたバイエルンは、これでチャンピオンズリーグではホーム16連勝となった。

 試合は前半11分にアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が見事なミドルシュートを決めてバイエルンが先制。アーセナルも同30分にPKを獲得すると、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)のキックは守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)に阻まれたが、こぼれ球を自らねじ込んで同点に追いついた。

 しかしバイエルンは、後半開始からギアを一つ上げて連続ゴールで相手を突き放した。後半8分にロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のヘディングシュートで勝ち越すと、ティアゴが立て続けに2ゴール。終了間際には交代出場のトーマス・ミュラー(Thomas Muller)にも得点が生まれ、見事なゴールラッシュを披露した。

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦では、2005年、2013年、2014年の3回にわたってアーセナルと対戦し、そのすべてで勝利しているバイエルンは、今回の大勝で4回目の勝ち上がりに大きく近づいたようにみえる。

 2ゴールを挙げたティアゴは、「良い内容だった。多分、ここまでとは予想していなかったけどね。落ち着いてプレーできていたし、何点か決められるのはわかっていた。後半はすべてがうまくいったよ」と話した。

 またロッベンも、これほどの大勝は驚きだといい、「すごくうまくいった。ここまで良いプレーができたのは少し驚きだけど、自分たちが素晴らしい特徴を持ったチームで、必要な場面がきたらギアを上げる力があるのはわかっていた」とコメントした。

 一方のアーセナルは、これで7シーズン連続のベスト16敗退がほぼ確実となり、去就が注目されているアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の今後はさらに不透明になるものとみられる。

 アーセナルは2015年11月にバイエルンとグループリーグで対戦したときにも1-5で敗れているが、この日はそのときと同じく、欧州カップ戦のアウェーゲームではクラブ最悪の大敗を喫してしまった。

 サンチェスのアウェーゴール以外に希望が見いだせない中、ベンゲル監督は3月7日に行われる本拠地での第2戦で、非常に難しい仕事に挑むことになる。(c)AFP/Ryland JAMES