【2月7日 AFP】バングラデシュで、手や足に木の皮のような巨大なイボが生じるため「ツリーマン(樹木男)症候群」とも呼ばれる非常にまれな皮膚病を発症したとみられる少女が7日、イボの除去手術を受けた。

 ダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)の医師らの話では、サハナ・カトゥン(Sahana Khatun)さん(10)の顎や耳、鼻にできていた節くれ立ったイボの除去手術は成功し、数週間以内の退院を見込んでいるという。

 無料でカトゥンさんの治療に当たっている医師らは、正式には「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」と呼ばれるこの疾病を、カトゥンさんが女性として初めて発症した可能性があると考えているが、診断にはさらなる検査を要するという。

  同病院の形成外科部門に所属するサマンタ・ラール・セン(Samanta Lal Sen)氏は、「手術はうまく行った。彼女の顔からイボを除去した。数週間以内に退院させてあげられればと願っている」と述べた。

 セン氏はまた、カトゥンさんの症状が「ごく初期」の段階であり、さらなる手術は不要となる可能性もあると明かした。

 カトゥンさんの父親のムハンマド・シャージャハン(Mohammad Shahjahan)さんは、この朗報を喜び、「医師らは、サハナがすぐに良くなると言っている。家に連れ帰って、また学校に行かせてやれるのを心待ちにしている」と話した。(c)AFP