【2月7日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領が、自身の再選をかけた2012年の仏大統領選における不正会計疑惑で、裁判にかけられることになった。同国の司法筋が7日、明らかにした。

 検察当局は、サルコジ氏の選挙活動に関わったPR会社「ビグマリオン(Bygmalion)」の不正な請求により、同氏が選挙活動費の法定上限である2250万ユーロ(約27億円)を大幅に上回る支出を行ったとしている。

 ビグマリオンは、大統領の選挙陣営に対して請求する代わりに、サルコジ氏が率いていた右派政党の国民運動連合(UMP、後に共和党に改称)に1850万ユーロ(約22億円)を請求したとみられている。ピグマリオンの幹部らは詐欺行為および不正な会計があったことを認めており、裁判ではサルコジ氏自身が不正会計を認識、もしくは決定に関わっていたのかどうかが焦点となる。(c)AFP