【2月4日 AFP】アフリカ南西部の産油国アンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス(Jose Eduardo dos Santos)大統領(74)は3日、今年8月に実施される選挙で再選を目指さない考えを明らかにし、37年間に及ぶ長期政権に終止符が打たれることになった。ドスサントス大統領は後継の候補者としてジョアン・マヌエル・ゴンサルベス・ロウレンソ(Joao Manuel Goncalves Lourenco)国防相を指名している。

 ドスサントス氏は1979年9月に大統領に就任。アフリカで2番目に長い政権を維持しているが、最も長い赤道ギニアのテオドロ・オビアン・ヌゲマ・ムバソゴ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo)大統領率いる政権とは1か月違い。

 ドスサントス政権下では内戦が終結し、投資ブームが到来したが、秘密主義と汚職に対する批判もある他、大統領一家が非常に裕福になる一方で国民は極度の貧困に苦しんできた。

 実質的な野党が存在しないアンゴラでドスサントス大統領率いる与党・アンゴラ解放人民運動(MPLA)は先日、同大統領の重病説を否定する声明を発表している。退任後も、同氏が長年支配してきた政府に同党の有力者として影響力を持ち続ける可能性がある。

 アンゴラでは2010年に新憲法が公布され、大統領の間接選挙制が導入されたが、勝利政党の党首が自動的に大統領に就任する仕組みになっている。(c)AFP/Daniel Garelo Pensador