【2月4日 AFP】米防衛大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)と米国防総省は3日、最新鋭ステルス戦闘機F35の次回生産分の調達コストを引き下げると発表した。

 F35の次回生産分90機は空軍向けのF35Aで、1機当たりの価格は前生産分より7.3%安い9460万ドル(約107億円)となり、1機当たりの調達コストが初めて1億ドル(約113億円)を下回る。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が膨れ上がるF35の費用を「制御不能に陥っている」と批判した後に発表された今回の削減幅は計7億2800万ドル(約820億円)だが、コスト削減のほとんどはトランプ大統領が介入する前の数か月にわたる契約交渉で計画されていたものだ。一般的に、軍が大量発注すると規模の経済をはじめとする諸要因によって製造コストは下がる。

 F35には空軍向けのF35Aのほか海兵隊向けのF35Bと海軍向けのF35Cがある。1機当たりの調達コストは、F35Bは6.7%引き下げられ1億2280万ドル(約138億円)、F35Cは7.9%引き下げられ1億2180万ドル(約137億円)となっている。(c)AFP