【2月6日 AFP】弱虫たちはねんねしな──米大統領選の選挙期間中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は繰り返し他の候補者らをこう攻撃したが、首都ワシントン(Washington D.C.)には政権移行疲れした人々を「昼寝」で救う動きがあるようだ。

 ホワイトハウス(White House)に程近い一角にあるシンクタンクのコンサルタントが開いた「リチャージ(Recharj)」は、昼寝や禅の瞑想(めいそう)ができるスタジオだ。週60~70時間働くというこのコンサルタントによると、時間に追われるワシントンの人たちが息抜きできるよう、静かで穏やかな環境を提供している。

 米国ではそうした「お昼寝スタジオ」がいくつか登場しているが、首都ワシントンでは初の試みだ。利用者は1回の利用につき15ドル(約1700円)を支払い、30分の瞑想コース、もしくは大型クッションで25分間仮眠が取れるコースを予約できる。

「リチャージ」は昨年秋に仮オープンして以降、トランプ氏が米大統領選で勝利した11月8日を境に急激に顧客数を伸ばしたという。

 スタジオのインストラクターはオープン当初の利用者の様子について「しばらくの間はみんなゾンビみたいな状態だった」と語ったが、「今ではそれも落ち着いた」という。また「評判が口コミで広がり、売り上げも劇的に増えた」とうれしい悲鳴を上げた。

「今ではこういった息抜きもできるから、みんなが『さぁ、現実を受け入れて前へ進もう』という感じだ」(c)AFP/ Maggy DONALDSON