【1月26日 AFP】足を滑らせたのか、それとも誰かに押されたのか?――説明を聞いても、何が起きたのかは釈然としなかった。ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2017)を控え、イングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は25日、顔に痛々しい傷を負いながら英ロンドン(London)に姿をみせた。

 W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)終了後にイングランド代表の指揮官に就任して以降、13戦全勝の成績を残しているオーストラリア出身のジョーンズHCは、左目をひどく傷つけており、その周囲はあざになっていた。

 英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューに応じたジョーンズHCは、ポルトガルでチーム練習を行っていた際に負傷したと説明している。「ポルトガルのアルガルベ(Algarve)地方で、ちょっとふざけてしまった。キャンプの内容にはとても満足している。よくあることだ。足を滑らせてぶつけたもので、特に大げさなことではない」

 メディアとのやり取りにすすんで応じることで知られているジョーンズHCだが、誰かと衝突したのかと問われた際には「分からない。あとで映像を見てみることにする」と答えるなど、ロンドンのハーリンガム・クラブ(Hurlingham Club)で行われた報道陣の取材では、いつもより歯切れが悪かった。

 それでも、常に気の利いた言葉を交える56歳のジョーンズHCは、けがについてチーム練習に格闘技を取り入れたせいだと冗談を飛ばし、「最初は柔道で、次に格闘技を取り入れた。いろいろな格闘技を試していたら、ご覧の通りになった」と話す一方で、「今朝、ホテルで転んだだけだ。母親からいつもひげをそるように言われていて、シャワーを浴びたらそれを忘れてしまった。そして、こうなった」と続けた。

 全勝優勝(グランドスラム)を成し遂げた昨季に続き、大会連覇を目指すイングランドは、2月4日にトゥイッケナム(Twickenham)でフランスと対戦する。(c)AFP