【12月6日 AFP】ラクビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、母国オーストラリアとのシーズン最終戦を白星で締めくくり、全勝を記録するパーフェクトな就任1年目となったにもかかわらず、レッドローズ(Red Rose、イングランド代表の愛称)に対し、代表ユニホームを「約束された」選手は誰もいないと警告した。

 英ロンドン(London)のトゥイッケナム(Twickenham)で3日に行われたテストマッチで、イングランドは37-21でワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)に勝利し、シーズンを全勝で終了。これで、クリーブ・ウッドワード(Clive Woodward)HCの下、2003年のW杯(Rugby World Cup 2003)を制し、14戦無敗を記録した2002-03シーズンの同国代表チームと肩を並べた。

 ジョーンズHCが率いるチームは、3日のオーストラリア戦で、ビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)をはじめ、ジェームス・ハスケル(James Haskell)とマロ・イトジェ(Maro Itoje)の先発フォワード陣を欠きながらも勝利を収めた。

 しかしジョーンズHCは、イングランド代表のユニホームを「約束された」選手は誰もいないと警告し、「パフォーマンスを維持できなければ、チームには残れない。ハングリーさの欠如が、直接パフォーマンスに影響している選手たちは、ここにいることはないだろう」と強調した。

 ジョーンズHCはまた、「チームの層は厚く、必要ならば布陣を入れ替えられる」とつけ加え、全勝優勝(グランドスラム)を成し遂げたシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)の連覇を見据えていた。

「イングランドの代表ユニホームを所持している者はいない。選手は80分間、ユニホームを借りているだけだ。再び手に入れる幸運を求めるなら、懸命に努力するんだ。正しい態度を示せないなら、それを手に入れることはできない」 (c)AFP/Julian GUYER