フェデラー「キャリアの中でも大きな1勝」、錦織との激闘制す 全豪OP
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【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は22日、男子シングルス4回戦が行われ、 大会第17シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が 第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)を6-7(4-7)、6-4、6-1、4-6、6-3のフルセットで下し、準々決勝へ駒を進めた。
勝利を収めたフェデラーは次戦、同日行われた試合で第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破る波乱を起こしたミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)と対戦する。
マレーだけでなく、2回戦では第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が大会から姿を消したのを受け、四大大会(グランドスラム)通算18勝目へ向けて視界が広がったフェデラーは、今大会で見受けられる衝撃的な結果はテニスにとって良いことだという。
フェデラーは試合後、「体に異常がなければ、自分とラファの準々決勝進出は想定できることだと思う。でも、ノバクとアンディがいないのは大きな驚きだ」としたうえで、「ミーシャ・ズベレフとデニス・イストミン(Denis Istomin、ウズベキスタン)が、あの2人の強豪に勝つとは思いもしなかった」と語った。
「多くの選手がトッププレーヤーにも勝てるし、とくに球足の速いコートでは(トップにも)弱さがあると強く思えるのは、テニスにとって良いことではないかと思う」
対戦相手の錦織が左脇腹付近に2度治療を要求した一方、フェデラーは「第5セットでも調子が良かったと言わざるを得ない」と振り返り、第4セット後半に突入したときも、フルセットの勝負に自信を感じていたという。
「ケイはタフな相手だ。私のキャリアの中でも大きな1勝になった」
また、準々決勝で激突するズベレフとの対戦成績を2勝0敗としているフェデラーは、「間違いなく彼は今絶好調だ。おそらくテニスコートの上では、今まで感じた中でも最高の感覚でいると思う」とし、ネットプレーを得意とする相手を警戒した。
フェデラーは今大会、全豪通算6勝を誇るジョコビッチとロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏に次いで史上3人目となる同大会5勝目を目指す。(c)AFP/Robert SMITH