「トランプvsメディア戦争」の幕開け──報復と屈服か、ジャーナリスト魂の覚醒か
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■トランプ政権のワシントンは「戦場」
一方、トランプ政権のメディアに対する敵意が、プラスの副作用をもたらすかもしれないという考えもある。権力の監視役というメディアの使命感が強まるという見方だ。
「真の意味で、足で稼ぐジャーナリズムが求められるようになるだろう」と、米シラキュース大学(Syracuse University)ジャーナリズム学部のジョエル・カプラン(Joel Kaplan)副学部長はいう。
政治ニュースサイト「ポリティコ(Politico)」に執筆するジャーナリスト、ジャック・シェーファー(Jack Shafer)氏は「メディアはトランプ政権のワシントンを戦場だと思って取材すべきだ」という。「そこは紛争が次の紛争を呼び、霧に覆われて当事者から信頼できる情報を直接仕入れることができなくなり、任務が命がけとなる場所だ」
トランプ氏が「メディアを侮辱すればするほど、多くの有権者の価値観における記者の地位は高まるだろう」とシェーファー氏はいう。「トランプ氏は彼なりのやり方で、私たちを解き放ってくれたのだ」(c)AFP/Rob Lever