【1月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は、就任式を翌日に控えた19日、ソニー・パーデュー(Sonny Perdue)前ジョージア(Georgia)州知事(70)を農務長官に起用すると発表した。これで15人の全閣僚候補が出そろった。

 これで1980年代のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)政権以来初めて、ヒスパニック系の入閣がないことが確定した。

 大きな商業都市アトランタ(Atlanta)を州都に持つ農業州ジョージアで州上院議員を10年、その後同州知事を2期務めたパーデュー氏は、豊富な政治経験を誇る。農務長官への正式就任には、上院による承認が必要となる。

 トランプ氏が起用を発表した新政権の閣僚および閣僚級高官計21人のうち、女性は4人にとどまった。また人種別では、アフリカ系が1人、アジア系が2人となった。

 トランプ新内閣での白人男性の割合が最近の歴代政権中で最も高いという批判が上がっていることを受け、次期大統領報道官のショーン・スパイサー(Sean Spicer)氏は、閣僚外のポスト含め全体的に見れば「ジェンダー面でも、考え方の面でも、イデオロギーでも多様」であり「全く見劣りしない」と述べ、トランプ氏の人選を擁護した。(c)AFP