【1月18日 AFP】8月に総選挙が行われるケニアで、野党の女性議員が自国の女性たちに夫が有権者登録を済ますまでセックスを拒否するよう呼び掛けている。未登録の有権者が数百万人に上るとされる中、「セックスストライキ」によって登録を促し、野党票の積み増しにつなげたい考えだ。

 ミシ・ムボコ(Mishi Mboko)議員は16日、8月8日の投票を前に1か月にわたる有権者登録推進活動が始まったのに合わせ、「夫が有権者登録をしていなかったら(セックスを)少し拒否して、登録するように伝えてください」と、港湾都市モンバサ(Mombasa)で声を張り上げた。

 自身も夫がいるムボコ議員は、セックスは大きな動機付けになると指摘。多くの国民が有権者登録をすれば、野党にとってウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)現政権を破るための最善の策になると期待を寄せている。

 ケニア当局の推計では、まだ登録を行っていない有権者が約400万~600万人おり、彼らが選挙結果を左右する可能性がある。

 ケニアでは2009年にも、女性活動団体が国内の政治対立を終わらせることを目的に、7日間のセックスストライキを呼び掛けている。(c)AFP/Tristan MCCONNELL