【5月2日 AFP】ケニアの女性活動団体が7日間のセックス・ストライキを呼びかけている。同国の政治家らにショックを与えて政治対立を終わらせ、国内を団結させることが狙いだという。

 ケニアの女性活動団体Maendeleo Ya Wanawake OrganizationMYWO)が29日にストを呼び掛けた。全国規模でこうしたボイコットを行うのは、この国を変えたいと願う女性たちの固い決意を示すためだと同団体のRukia Subowさんは話す。  

 同国では07年12月の大統領選挙に端を発した民族衝突で約1500人が死亡した。国連や米国の仲介により連立政権が樹立され、事態は一時鎮静化した。しかし、私欲も絡んで激しい対立が続く連立政権には全国から不満の声が上がっており、現在も緊迫した状態が続いている。

 活動家たちは、ケニアが経済的・政治的な危機に陥っているなか、自己中心的な男性指導者たちには房事にふける時間はないはずだと主張している。

 同団体では、ストライキに参加する売春婦には「休業補償」の支払いも行うとしている。ライラ・オディンガ(Raila Odinga)首相のイダ・オディンガ(Ida Odinga)夫人もこのストライキを強く支持している。(c)AFP