【1月14日 AFP】映画『エクソシスト(The Exorcist)』の原作者で、映画の脚本も担当しアカデミー賞(Academy Awards)を受賞した作家のウィリアム・ピーター・ブラッティ(William Peter Blatty)氏が12日、死去した。89歳。同映画の監督を務めたウィリアム・フリードキン(William Friedkin)氏が13日、明らかにした。

 ブラッティ氏には他にも数作の著作があるが、代表作は1971年の「エクソシスト」だった。邪悪な言動を繰り返す12歳の少女を目の当たりにし、少女が悪魔に取りつかれていると判断する若い牧師を描いた同作品は当初、批評家から低い評価を受けていたものの、1300万部を売り上げ、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のベストセラーリストに17週間にわたり掲載され、後にホラー小説史上での最高傑作の一つと評価されるようになった。

 フリードキン氏が監督を務め、女優のリンダ・ブレア(Linda Blair)さんが主演した1973年の映画作品は大ヒットを記録。ローマ・カトリック教会内の秘術に関する論議を世界中で巻き起こし、その後のホラー映画に多大な影響を与えた。ブラッティ氏は、同作品でアカデミー脚本賞を受賞。1990年の『エクソシスト3(The Exorcist III)』では監督を務めた。

 フリードキン氏がソーシャルメディアで発表したところによると、ブラッティ氏は12日、米東部メリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)の自宅近くの病院で死去した。(c)AFP