【1月2日 AFP】中国の首都・北京(Beijing)市民は1日、元日の朝を分厚い有害なスモッグと共に迎えた。人体に有害な微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度はこの日、世界保健機関(WHO)の基準値の20倍に達した。

 同市では昨年12月、長期にわたる大気汚染が発生。新年を迎えた1日も、街は鼻を突く灰色のもやに覆われた。視界は数百メートル程度で、高層ビルの光る看板があたかもスモッグの中に浮いているような光景が広がり、マスクを着けている観光客の姿も見られた。

 北京にある米国大使館の観測データによると、1日朝のPM2.5濃度は1立方メートル当たり500マイクログラムを超え、WHOが24時間平均値の上限として推奨する同25マイクログラムをはるかに上回った。(c)AFP